『見仏記』を読了

見仏記 (角川文庫)

見仏記 (角川文庫)

小林秀雄の恵み』の再読を途中にして、いとうせいこうみうらじゅんの『見仏記』を読みはじめて、そのまま読了した。
 じつはスカパーの関西・京都チャンネルで年末から『テレビ見仏記』の集中放送をやっていて、なんとなく毎日2時間ずつ見ていたらだんだんとおもしろさがわかってきて、その勢いで本にまで手を出してしまったのだ。
 いまだったらエンタメ・ノンフのジャンルに入るなだろうが、こうして読むとノンフィクションよりはお笑いに近い。お笑いのリアクション芸を楽しむように読んでいけるのだ。
 また対象(仏像)に対して思いもかけない切り口から新説を出してくるのも回をへるにしたがって芸になっていくのが心地よくなっていくのだ。